個人の確定申告も無事に終わり、2年間の税理士会の支部長の任期も終了したので、ずいぶん気が楽になりました。
今回は今年の取組みについて書きたいと思います。
当会計事務所では、昨年に完全クラウド会計システム「A-SaaS(エーサース)」を導入し、随分と移行が進んでいます。
メインシステムとして他に「JDL」、「経理じまん」があり、お客様によっては「弥生会計」、「会計王」があり、システムが混在しています。
更に当会計事務所が対応できるシステムとして、若い世代の利用が広がるであろう「freee(フリー)」のシステムに力を入れていこうと考えています。
先日、新たに法人を設立した社長から完全クラウド会計ソフトである「freee」の利用について導入の承諾を得ることができました。
当事務所がノウハウを得るための実験であることを正直にお話し、理解して頂いたうえで承諾して頂きました。若い社長であるため、すぐに承諾して頂きました。ネットバンキング、カード決済も利用予定とのことで、銀行からのデータ取り込みのノウハウにも生かせる見込みです。
将来は、レシートなどはスマホで撮影し、請求書などの大きい書類はスキャナで取込んでデータで送ってもらうようなシステムを構築して、ペーパーレスな会計環境をお客様に提供できるようノウハウを得たいと考えています。(同じようなシステムは最近「JDL」でも利用可能でありますが、そのソフトは会計事務所が提供するようになっています。)
「freee」の会社によりますと、簿記の知識が必要ないような独自のシステムであるため、せっかく「freee」を導入した顧客がいても、確定申告まで面倒をみてくれる会計事務所が少なく、結局他の会計ソフトに乗り換えられてしまうケースが多いので、対応してくれる会計事務所の拡大に力を入れているとのことでした。
当事務所でも2年前に「認定アドバイザー」に登録をしていましたが、ネットバンキングを利用しているお客様は少なく、既に他の会計ソフトを利用しているお客様が多かったため、導入してくれるお客様がいなかったのが現状でした。
今回、社長に承諾を頂いたことで、ノウハウ蓄積のチャンスを頂きました。
実は、昨年同様、今年の1月~2月にも農業者を対象に農業簿記の研修を依頼され実施したのですが、2~3名から「freee」の導入について質問され、実際に1名が導入したうえで研修を受けられていましたが、良いアドバイスができませんでした。
来年も、もし依頼されたら、いろいろな便利な使い方を指導できるようになりたいと思います。
個人の農業者が利用する場合、「freee」には個人の「農業所得用の決算書」は用意されていないので、国税庁のHPなどで試算表の数字をもとに農業用の決算書に打ち変えて作成するなど工夫は必要です。銀行データの自動取込ができるなど「freee」の便利な機能を利用するメリットはあると思います。
「freee」の利用を考えていて、会計事務所をお探しの方は、今後のツトム会計事務所に期待してください。
きっと、もっと便利な会計環境を提供できるようになっていると思います。